日清戦争・日露戦争 / 水上戦シミュレーション
日清戦争と日露戦争の水上戦闘を、軍艦1隻ずつ動かして再現する2人用シミュレーションゲーム。史実と同じ条件を並べる。そこから先は、あなたが指揮する。
News
Release2026年10月10日 発売予定
Price¥5,000
頒布ページは準備中です。
1905.5.27 Tsushima
敵前で一斉回頭。距離3000メートル。全火力の前に舷側をさらす。
盤上でそれを試みた者は、手を止めた。
その時、東郷提督は決断した。
このゲームは、日清・日露の諸海戦を艦艇1隻単位で再現するシミュレーションゲームです。盤面では、日清・日露を戦った艦船が、史実と同じように敵を索めて激しく機動します。プレイヤーは現実の指揮官と同じ位置に立ち、同じ決断を迫られる。そのときはじめて、当時の指揮官が背負っていた重圧を知ることになります。
本作のルールは平明で、プレイ時間は2〜4時間ほど。それでも盤上で繰り広げられるのは、史実の戦いそのものです。
プレイを通じてプレイヤーは、歴史に新たな一ページを刻むでしょう。
その時、東郷提督は決断した。
Simple
Faithful
System
日本・清国・ロシアの三海軍から、著名艦から二線級の砲艦・輸送船まで約108隻を収録。火力・射程距離・雷撃値・装甲値・最大速力・耐久値を1隻ずつ数値化しています。その算定には排水量だけでなく、複合装甲からクルップ鋼にいたる装甲材質の世代差、速射砲を備えているか否かまで反映しました。各戦隊の編成と旗艦も、シナリオごとに史実どおりです。
黄海海戦で清国の装甲艦は、日本の速射砲弾を無数に浴び、上部構造を焼かれながら、ついに沈みませんでした。本作では損害判定のダイスに装甲値が加わります。装甲を抜けない砲は、何十発命中させても数値をほとんど削れない。あの日の光景が、そのまま盤上に現れます。
実際の海戦で多かったのは撃沈ではなく、被弾した艦が速力を落として戦列から脱落していく光景でした。本作の駒は中破すると裏返り、速力を落とします。追う側は落伍艦を仕留めるか本隊を追うかを迫られる。旅順艦隊も、バルチック艦隊も、そうやって崩れていきました。
すれ違いざまの反航戦では距離も方位も刻々と変わり、当時の砲で有効な射撃を続けることは困難でした。本作は同航・斜航・反航で命中修正が変わり、舵を切れば射撃諸元は失われます。だから両軍は自然と並走し、単縦陣で殴り合う。明治の海戦の絵が、ひとりでに立ち上がります。
日本海海戦で旗艦「スワロフ」は早々に操舵の自由を失い、戦列を離れました。本作の損害表には、火災・浸水・舵機故障・弾薬庫への致命的命中が個別に用意されています。数値が減るのではなく、艦が動けなくなる。戦列はそこから崩れ始めます。
1904年8月10日、黄海。旗艦「ツェサレヴィチ」に命中弾を受け、ヴィトゲフト提督は戦死します。指揮を失った旅順艦隊は統制を欠き、突破を断念しました。本作でも旗艦を失った戦隊は指揮ポイントの上限が1に落ち、後継艦への指揮移譲が済むまで思うように動けません。
魚雷の射程はごく短く、艦首の衝角による体当たりが現実の戦術として想定されていた時代です。本作の雷撃は隣接ヘクスのみ、しかも1隻が撃てるのは全ゲームを通じて1回きり。ラム戦を宣言できるのは主導権を持つ側だけ。接近した一瞬に、すべてが懸かります。
Scenarios
日清戦争の緒戦から日本海海戦まで、11年の海戦史を5本のシナリオで追います。小さな遭遇戦から主力決戦まで、規模も戦い方も別物です。
日清戦争の火蓋を切った遭遇戦。巡洋艦が数隻ずつの小さな戦いで、ルールを覚えるのに最も向いています。
清国の「定遠」「鎮遠」が立ちはだかります。この時の日本に戦艦は1隻もありません。正面から殴っても沈まない装甲艦を、速力と速射砲で袋叩きにできるか。
日露戦争の黄海海戦。ロシア艦隊の狙いは撃ち合いではなく、突破して逃げ切ること。止められるかどうかで勝敗が決まります。
装甲巡洋艦同士の殴り合い。硬い艦が互いを削り合う、粘り強い戦いです。
両軍の主力が勢揃いする最大のシナリオ。史実どおりの敵前大回頭を選ぶのか、それとも別の道を行くのか。
勝敗は、撃沈・中破・盤外突破などで得た両軍の得点差をシナリオごとの表に当てはめて判定します。さらに、史実では戦列に間に合わなかった「薩摩」「安芸」「筑波」「生駒」、ロシアの「スラヴァ」「パウエル」「ペルウォスワニ」をボーナスユニットとして収録。独自シナリオを作れば、間に合わなかった軍艦たちを海に出せます。
From the Table
開発中のテストプレイから、システムが生んだ2つの場面を。
不完全なT字から始まった砲戦は、回頭しながらの射撃が当たらないという結果に終わります。日本艦隊は並行砲戦へ移り、「ツェサレヴィチ」をようやく中破に追い込みました。
ところが第9ターン。追い詰められた軽巡「アスコリド」が、2倍近い巨体の「三笠」へ突進します。衝角が舷側に突き刺さり、速力を失った旗艦は列を離れ、指揮は2番艦「朝日」へ移りました。
史実どおりに敵前大回頭を行えば、3000メートル以内でロシア艦隊の猛撃を浴びる。盤の上で見ても、あれは無茶な賭けでした。日本艦隊は回頭を諦め、すれ違いながらの砲戦を選びます。
やがて「日進」の主砲弾が海防戦艦「アプラクシン」の弾薬庫を直撃して轟沈。旗艦「スワロフ」は舵を故障し、動けなくなったところで僚艦に見捨てられました。
Articles
開発中のテストプレイ記録と、紹介動画の記事です。
Components
シナリオシートは日本軍用と清国・ロシア軍用に分かれています。損害も混乱もこのシートで記録するので、盤上には艦だけが並びます。
10面体ダイス1個は付属しません。別途ご用意ください。スマートフォンのダイスアプリでも問題ありません。
Downloads
製品をお持ちの方向けのダウンロードです。解凍のパスワードは製品の裏表紙に記載しています。電子版をお持ちの方は、同梱のReadmeをご覧ください。
ZIPはWindowsの「すべて展開」でそのまま解凍できます。展開のときにパスワードを求められます。VASSALモジュール(約38MB)は、VASSAL 3.7以降で「モジュールを開く」から読み込んでください。
English rules and play aids (IJNCF-EN.zip): the password is printed on the back cover of the game, in the beige box on the DOWNLOAD page with the QR code. It is case-sensitive and contains an underscore ( _ ). The English edition already includes the errata of 2026-09-28.
明治の軍艦が好きな方、艦ごとの個性を味わいたい方、そして重厚な艦隊戦闘を手軽に遊びたい方へ。